黒船来航の地として知られる久里浜商店街(横須賀市久里浜5)の「2008久里浜クリスマスフェスタ」に12月23日、東宝映画の撮影に使われている「ゴジラ」が登場する。京急久里浜駅前のはろーど通りが歩行者天国となり、ゴジラと一緒に記念撮影できるほか「ゴジラと遊ぼう-チャレンジクイズ大会」も行われる。
同イベントは「くりはま花の国」(横須賀市神明町1)にある世界最大級のゴジラが、「山から街へやってくる」という設定。同商店街では「ゴジラを歓迎」して、久里浜物産品を展示販売する屋台やフリーマケットなどの「開国バザール」も同時に開催し、ビンゴ大会や「横須賀ベンチャーズ」によるバンド演奏、「THE☆すかっ子ソーラン」チームによる「花の国 黒船よさこい」ダンスなども予定する。ゴジラは商店街を訪れた後に山へ戻り、「くりはま花の国」の特設会場ではゴジラから一般客へクリスマスプレゼント(先着100人)も手渡す。
「くりはま花の国 冒険ランド」のゴジラの滑り台は1999年11月に建設されたもので、全長10メートル、全高8.75メートル。1954年にシリーズ第1作『ゴジラ』が封切られたが、ゴジラが日本初上陸した場所が横須賀だった。同市では1958(昭和33)年、多々良浜にゴジラ滑り台を建設したが、潮風で風化したため取り壊された。1995年に横須賀商工会議所青年部がゴジラ復活を提案、11万3,120人の署名と2,156万円の募金を集め、「くりはま花の国」に設置が決まったもの。東宝も「営利目的ではなく子どもたちに夢を与えるもの」と全面協力、シリーズ中6作品の特殊技術監督を務めた川北紘一さんがデザインを担当した。
映画撮影で使われるゴジラの着ぐるみは約2メートル、「メカゴジラ」として登場した撮影用ハイテクロボットゴジラでも4.8メートル、1999年に公開された米国ハリウッド版ゴジラは3メートルだった。横須賀のゴジラは、数多くあるゴジラグッズのなかでも世界最大のもの。
「くりはま花の国」の樋熊浩明さんは「ホンモノそっくりの迫力あるゴジラ滑り台は子どもたちに大人気で、お父さん世代にも懐しがられて、皆さん記念撮影しながらゴジラと遊んでいる」と話す。
同フェスタは久里浜商店街では10時から16時まで開催され、16時から「くりはま花の国」のクリスマスイルミネーション会場でゴジラ撮影会が行われる。