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横須賀の魅力を発信する「青空レストラン」、浦賀レンガドックで開催

農園で採れたての春の野菜を前菜にした「春のURAGA」。バーニャカウダ風のソースには、浦賀の早煮昆布と天日干しの鯵の干物が使われている。浦賀出身のシェフが子どもの頃によく食べていたイワシの丸干しから発想を得たという

農園で採れたての春の野菜を前菜にした「春のURAGA」。バーニャカウダ風のソースには、浦賀の早煮昆布と天日干しの鯵の干物が使われている。浦賀出身のシェフが子どもの頃によく食べていたイワシの丸干しから発想を得たという

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 横須賀野菜の生産者と交流しながら名物シェフが料理を振る舞う「よこすか青空レストラン」が4月12日、浦賀レンガドック(横須賀市浦賀4)で開催された。昨年に続いて2回目で、横須賀市観光課が主催。

浦賀出身の料理家で、「旅するシェフ」として知られる吉田友則さん

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 参加者は、長島次郎さん・タクエさん夫妻が経営する長島農園を訪問。ナビゲーターの末飛登(まひと)さんの案内で、ブロッコリーなどの畑を見学し、横須賀野菜の育て方などの説明を聞いた。

 「この畑のロマネスコ、タマネギ、キャベツ、カリフラワーなどをきょうは提供していただきます」と末飛登さん。

 地形や歴史について、横須賀開国史研究会の山本詔一さんは「このあたりは400年ぐらい前に山を開墾した農地。低い山と山の間の谷戸という細い地形なので、昔の人は開墾も農作業も本当にたいへんだったと思います」と話す。

 料理担当は「旅するシェフ」で知られる吉田友則さん(浦賀出身)。この日のために考案したオリジナルメニュー「開国のまち浦賀」を提供。長島農園の野菜、浦賀の早煮昆布、干しわかめ、地物のカサゴやメバルなど地元食材をふんだんに使った。

 青空レストランに招待された長島さん夫妻は、「自分が育てた野菜が調理されて、それを食べていただくのを見るのは初めて。うれしいです」と笑顔をみせる。

 参加者は「生産者の顔が見えると、よりおいしく感じます」「甘みがあってみずみずしい横須賀野菜を応援したい」「盛り付けがおしゃれですね」などと感想を話し合った。

 市観光課の担当者は「地元食材やロケーションを紹介し、横須賀の食文化を未来につなげるために、地域の魅力を情報発信していきたい」という。YouTubeなどで動画配信も予定する。

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