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立教大生ら、横須賀野菜を使ったピクルスを商品開発 無印良品で店頭販売

店頭販売する立教大学の学生たち。左から大恵奏歩さん、佐々木絢美さん、安杖実優さん

店頭販売する立教大学の学生たち。左から大恵奏歩さん、佐々木絢美さん、安杖実優さん

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 立教大学の学生有志が横須賀野菜を使ったピクルス「Pickles Beauty」の商品開発を行い、4月3日・4日に無印良品コースカベイサイド横須賀店(横須賀市本町2)で店頭販売を行って好評だった。「コロナ禍の中でも、宅飲み需要やご当地グルメの保存食にも適していると考えて提案した」(同大生)という。

見た目も鮮やかでハート形にカットした野菜が特徴の「Pickles Beauty」

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 同ピクルスは、地元農家の鈴也ファームで育ったオレンジ・紫・黄色など色彩豊かな「レインボー野菜」(ニンジン・カブ・ダイコン)を使ったもの。食品ロスをなくすために規格外野菜などをハート形に加工し、ワインベースのビネガーで味付けして瓶詰したもの。1個500円で販売し、2日間で限定100個を完売した。

 地域課題解決をテーマにする同大法学部薬師丸ゼミの学生(住民班7人)が取り組んだ企画で、昨年夏から横須賀の生産者をリサーチ。三浦半島の海に囲まれた畑で育ち、ミネラルも豊富な「横須賀野菜」に注目し、地元農家に商品企画を提案。一般社団法人KAKEHASHIがサポートし、横須賀セントラルキッチンが商品加工に協力した。

 同大4年の佐々木絢美さんは「使用するお酢は試食を繰り返し、さわかな甘さと酸味もあるホワイトワインのビネガーを使い、ポリフェノールも含んだヘルシーな商品を企画。野菜のカット方法や容器デザインなども、インスタ映えするよう見た目にもこだわりました」とほほ笑む。

 ″健康に美しく″との意味合いを込めて「Pickles Beauty」と命名。商品タグやポスターなども学生が自作した。「ワインやビールのおつまみ、海軍カレーに添えてもおいしい」(同大生)とも。

 野菜を提供した鈴木優也さんは「学生たちのセンスが生かされた商品で、新たな販路もできた。鮮度も味も変わらないのに形がふぞろいなどの理由で市場に出回らない野菜もある。食品ロスをなくす加工食品の開発は大事な課題。フレッシュなアイデアがあれば学生たちとこれからも共同開発したい」と話す。

 無印良品スタッフの服部宏幸さんは「地域に密着した店づくりを目指しています。お客様からの情報を掲載して地元レストランやカフェの紹介コーナーも併設。地域色のあるユニークな商品があれば今後も店頭に並べていきたい」という。

 次回販売は、4月17日・18日の2日間(11時~17時)で、1日50個限定。同店店頭で販売する。

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