京急電鉄は高級旅館事業を展開するヒューリックと提携し、三浦半島最南端の城ケ島にリゾート温泉旅館「ふふ城ヶ島」(仮称)を2024年度に開業すると発表した。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得した城ケ島エリア
2020年に閉館となった旧城ヶ島京急ホテル跡地を活用するもので、富士山を望む眺望、岩礁・植生など豊かな海に面している。城ヶ島は、2013 年版「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得し、雄大な自然や美しい風景が高い評価を受けている。
地域の魅力を最大限に活かし、「最高級のサービス」を提供する国内トップレベルの高級旅館を目指し、ヒューリックが建設・運営する。地域住民や日帰り観光客のレストラン利用も可能で、「非日常を体験できる」集客施設となる。三浦エリアは都心から約1時間とアクセスも良好。
ヒューリックは、「ふふ熱海」「ふふ河口湖」「ふふ京都」をはじめとする「ふふ」シリーズが人気を呼び、リゾート施設運営のノウハウを持ち、京急と共同出資する。
京急の中期経営計画によると、2021年度は「都市近郊リゾートみうらの創生」を掲げ、三浦半島でのエリアマネージメントを強化していく。
油壺エリアでは、京急油壷マリンパークを閉館し、大手デベロッパーと共同で滞在拠点の開発を進める。長井エリアでは2023年4月より、日比谷花壇など9社共同で「長井海の手公園ソレイユの丘」をリニューアル。三浦海岸エリアは、外部事業者と共同で「多世代共生のまちづくり」による沿線開発を進めていくという。
三浦半島における観光プラットフォームの整備を加速。京急グループほか観光事業者・サポート企業など60団体が連携し、観光コンテンツの開発を通じた「すごしかた」提案にも取り組んでいる。各種アクティビティや宿泊予約なども含めた観光型MaaS(Mobility as a Service)「三浦Cocoon(コクーン)」に集約させていく方針だ。