三崎ゆかりの作家いしいしんじさんを中心にしたイベント「三崎いしいしんじ祭」が9月28日・29日、三崎港周辺や海南神社、下町商店街(三浦市三崎4)などで開催される。
いしいさんは2001年から約10年間にわたり三崎に居住。当日はいしいさんがゆかりの場所で「その場小説」ライブパフォーマンスを行うほか、演劇集団「鉄割アルバトロスケット」による商店街パフォーマンス、音楽評論家・湯浅学さん率いるロックバンド「湯浅湾」ライブ、芥川賞作家・朝吹真理子さんとのトークショーなどさまざまな路上プログラムを予定。
「その場小説」は、 街のカフェ・映画館・神社などでその場の雰囲気を取り込みながら、1篇の小説が出来上がっていくプロセスを共同体験するライブ。いしいさんは2007年より各地で展開を始め、昨年11月には単行本も出版した。
いしいさんは1966年大阪生まれ。1996年、短篇集「とーきょーいしいあるき」を出版。2003年に「麦ふみクーツェ」で坪田譲治文学賞受賞。2008年には三崎での生活を描いた「三崎日和」(新潮文庫)を出版。2012年、「ある一日」(新潮社)で織田作之助賞に。
いしいさんは、「三崎への恩返し」として作家仲間や三崎の人たちとともに同イベントを企画。三崎への思いを「自分が生きるっていうことがここから再び始まったといえる。自分が新たに生まれた場所なんです」と話している。
「その場小説」は28日16時30分~海南神社、29日16時~下町商店街で開催。参加費1,000円。申し込みはEメール(sonoba@gentosha.co.jp)で。定員各回100人。問い合わせは同事務局(幻冬舎 TEL 03-5411-6211 壺井)。詳細はサイトで確認できる。