若手邦楽家が横須賀で「居酒屋ライブ」-琴と尺八でポップスも

琴を演奏する柳本みづほさん、尺八の大山潤一さんはともに24歳

琴を演奏する柳本みづほさん、尺八の大山潤一さんはともに24歳

  • 0

  •  

 横須賀中央の焼き鳥店「竜馬におまかせ」(横須賀市日の出町2.、TEL 0468-825-8727)で6月27日、若手邦楽家2人による「琴と尺八の居酒屋ライブ」が行われた。伝統的な邦楽のジャンルを超えて、客のリクエストに応じてポップスやジャズも演奏するなど「親しみやすさが好評」(同店)という。

[広告]

 琴を演奏するのは横浜市在住の柳本みづほさん、尺八は平塚市在住の大山潤一さんでともに24歳。当日は古典曲「乱輪舌(らんわぜつ)」「近江八景」のほか、Jポップ・ジャズ・フュージョンなどをアレンジした現代曲など9曲を演奏した。

 2人は大学卒業後、若手邦楽家の登竜門「NHK邦楽技能者育成会」に所属しながら、東京都内・神奈川県内各地でライブ活動を展開する。柳本さんは「琴を始めたのは大学1年から。今年4月には2年間勤務した会社を退職して、演奏家の道に進むことを決めた」という。大山さんは「父親が尺八の師範。親孝行のつもりで20歳から本格的に尺八を始めた。竹一本で演奏する尺八という楽器は、もともと演奏の自由度が高い」と話す。「和楽器は奥が深い。居酒屋ライブで即興演奏することで表現の幅が広がった。邦楽の新しい可能性も発見できる」(柳本さん)とも。

 店主の斎藤秀一さんは「今年1月から実験的にライブを始めたところ、ライブ目当てに来店するファンも増えた」と振り返る。「毎回楽しみにしている」という市内在住米国人のボニー・マックルーアさんは、友人の翻訳家アーロン・マドロンケイさんを誘って来店。アーロンさんは「ビールを飲みながらリラックスした気分で邦楽を楽しんだ。繊細な和楽器で多様な表現ができるのは素晴らしい」と話す。

 同店では毎月1回、「琴と尺八ライブ」を実施する。営業時間は15時~24時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース