横須賀経済新聞の今年上半期PV(ページビュー)ランキングは、東日本大震災当日の横須賀港の様子や災害派遣に出動する海自護衛艦などを記録した「海が震えた日」の記事が1位に輝いた。ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。
ランキング2位は「三崎港でまぐろ漁船に救援物資」のスクープ記事。ヤフーニュース・トピックにも取り上げられ、全国ニュースとして大きな反響を呼んだ。4位に「横須賀火力発電所、運転再開へ」など震災関連記事に注目が集まった。
上位10位のランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)
1.「海が震えた日」、地震直後の横須賀港で何が?-軍港ブロガーの記録(4/7)
2.三崎港で、まぐろ漁船に救援物資-被災地・宮城県へリレー輸送開始(3/19)
3.横須賀・馬堀海岸に日帰り温泉「湯楽の里」-地下1,800メートルから温泉湧出(4/19)
4.横須賀火力発電所、運転再開へ-地元銘菓「発電もなか」、懐かしむ声も(3/28)
5.横須賀本港に新型ヘリ搭載護衛艦「いせ」-被災地派遣は未定(3/21)
横須賀火力は、1970年の完成当時は世最大級の火力発電所として関心を集め、土産品として「発電もなか」も作られた。数年前から何度か計画停止されたが、福島第1原発事故により再び眠りを覚まされ、夏の電力需要を支えることに。海岸にそびえる巨大煙突が街の記憶を呼び起こしたようだ。
6.「ご当地カレー」で震災復興支援-横須賀・カレーフェスティバル2011(4/25)
7.米海軍が「トモダチ作戦」-横須賀の第7艦隊、東北地方で救援活動(3/17)
8.東北地方太平洋沖地震、横須賀・三浦で停電19万件-市長がツイッター配信も(3/12)
9.横須賀に大型農産物直売所「すかなごっそ」-地場産品で集客目指す(5/31)
10.ご当地カレー人気No.1は「門司港焼きカレー」-横須賀カレーフェスに5万6千人(5/9)
6位・10位は復興支援イベントとして開催されたカレーフェスの記事で、来場者数は過去最高の5万人超を記録した。8位には、地震当日の広域横須賀圏の被害状況を記録した記事。横須賀市長がツイッターをいち早く活用して防災情報を伝達し、震災後にツイッター利用者が急増したことも注目される。
神奈川県内各地で花火大会中止が相次いだが、横須賀市内の各花火大会はほぼ開催決定。地域の元気を発信し、「地域経済を活性化することで継続的な復興支援を」と呼び掛ける地元経済人の発言も。大型施設のオープンも関心を集めている。