油壺・荒井浜海岸(三浦市三崎町小網代)で5月29日、三浦一族の歴史をしのぶ「道寸祭り」が行われ、馬上から弓を射る「笠懸(かさがけ)」などが披露される。
当日は、三浦一族供養祭のほか、和太鼓演奏、立身流兵法の演武、騎馬武者デモンストレーション、遠笠懸(大的)、小笠懸(小的)などを行う。射手は大日本弓馬会。
中世の鎌倉・室町時代に、三浦半島を治めた三浦一族。一族終焉の地、油壺・新井城での北条早雲との壮絶な攻防は3年に及び、三浦道寸・荒次郎親子らの落城までの勇猛振りが語り伝えられている。
笠懸は、平安末期から鎌倉・室町時代にかけて流行した流鏑馬(やぶさめ)、犬追物(いぬおいもの)と並ぶ三大古弓馬術。源頼朝が三浦三崎遊覧の際に笠懸が催され、三浦一族のお家芸として披露された。1979(昭和54年)より、同地で恒例行事として復活した。
開催時間は11時~14時30分頃。笠懸は13時~。三浦一族ゆかりの「新井城空堀」を初公開し、ガイド付きツアーも予定。問い合わせは三浦市商工観光課(TEL 046-882-1111)まで。