全国各地のご当地パンを集めた初のイベント「第1回 日本全国ご当地パン祭り」が10月9日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催され、横須賀のパン工房カフェ・ド・クルー(横須賀市根岸町、TEL 046-835-6555)が出品した「よこすか海軍カレーパン」が来場者による人気投票で1位に選ばれた。主催は全日本パン協同組合連合会。
カフェ・ド・クルーの海軍カレーパンは、外側がカリカリで中味がモチモチした食感
当日は、東北から九州まで各地から48店がブース出展。高知ぼうしパン(高知)、京八つ橋あんぱん(京都)、ヒスイパン(富山)など地元以外では食べることのできない珍しいパンが多数お披露目された。小雨まじりの中、家族連れやカップルなど大勢の人たちが訪れてご当地パンを味わった。
会場では、ご当地パンの人気順位が競われ、来場者が購入したパンに添付した投票シールによって、得票の高い上位3位を表彰した。2位は「ネギパン」(熊本)、3位は「ようかんパン」(静岡)だった。表彰式では、金・銀・銅の巨大パンが賞品として各店に授与された。
前評判の高かった海軍カレーパンに対し、熊本産小麦・葉ネギを使った和風のネギパンが挑むような形で接戦となり、1位に413票、2位が387票を獲得し、カレーパンがトップの座に。投票総数は4,697票。「海軍カレーという知名度・ブランド力が一歩まさっていたようだ」(同祭り広報担当者)とも。
カフェ・ド・クルーの海軍カレーパンは、パン生地に国産小麦100%を使用して神奈川県海老名産の酒米粉(山田錦)を練り込んだもので、外側のカリカリ感と中味のモチモチした食感が特徴。カレー部分は、横須賀名物・海軍カレーのレシピに基づき、牛挽き肉をベースに鶏肉も使い、11種類のスパイスで味付けして辛さを控え目にしたカレーパン。
同店専務の森柾人さんは「カレーの街・横須賀を代表してカレーパンで参戦し、当日は1,000個以上販売。皆さんの協力のおかげで1位になれた」といい、「地元にはおいしい海軍カレーのお店も多いので、横須賀に来ていろいろ味わってもらえたら」と笑顔をみせる。