坂本龍馬の妻・龍子(おりょうさん)が晩年を過ごした横須賀市大津町で、10月1日~10日まで「おりょうさんまつり」が開催されており、同商店街ではNHKドラマ「龍馬伝」の放映に合わせて「おりょうさんグッズ」の販売を始めてにぎわいを見せている。
米酒店でも、「龍馬・おりょう」の大きな垂れ幕を掲げて土産物で店頭を飾る
2日に行われた「京急沿線・幕末ウオーク」には約1,500人が参加し、浦賀から大津までの歴史探訪ウオーキイングを楽しんだ。
同商店街に並ぶ土産品は、おりょうが月琴の名手だったことから「おりょうの月琴お守りストラップ」(500円)、龍馬夫婦の新婚旅行にちなんで抹茶・うぐいす豆が入ったカルカン「おりょうの想い」(1,200円)など数種類。おりょうのお墓のある「信楽寺(しんぎょうじ)」近くの米酒店では、「龍馬・おりょう」の大きな垂れ幕を掲げて土産物各種で店頭を飾るようになった。
6店舗の飲食店で、龍馬の好物だった鶏肉や土佐のカツオ、おりょうが暮らした横須賀の海の幸を使った「夫婦ランチメニュー」も開発。おりょうが好きだった野菜の煮物や鶏肉を使った「龍馬・おりょう夫婦そば」(八幡屋、940円)、走水のりや土佐酢を使ったもずくなどが入った「軍鶏親子御膳」(大黒亭、1,300円)、「夫婦弁当・縁(ゆかり)」(はせ屋、1,250円)、「おりょうの愛した龍馬つけめん」(海好楼、900円)、「おりょうと龍馬のLoveLoveパンケーキセット」(aloha mai、500円)などのオリジナルメニューを提供。
京急大津駅近くの商店街は、わずか十数店が並ぶミニ商店街。毎年10月に信楽寺で墓前祭を行うなど「おりょうさんまつり」が行われていたが、「これまで市外からの観光客を意識したことはなかった」(同商店会)という。大河ドラマが放映され、おりょうがテレビに登場し始めた今年5月ころから、地図を手に来訪するグループ客が増え始めた。
同商店会・大商チェーンの西村覚会長は「観光客から土産物や食事場所を聞かれることが多くなり、おもてなしのメニューを急いで用意した」という。最近ではバスツアー客も来訪するなど対応に追われているが、「わずか十数店の小さな商店街なので対応が不十分かもしれないが、これを機に大津町の知名度を上げて、町の活性化を目指していきたい」と西村さんは意気込む。
おりょうさんまつりでは、大津コミュニティセンターで歴史資料や大河ドラマの写真などを展示する「龍馬とおりょうさんパネル展」(10日まで)を開催。10月9日には「おりょうさん墓前祭ウオーク」(9時~12時)、「坂本龍馬の妻・龍子墓前祭」(13時:30分~14時:30分)、月琴の演奏と語り(15時~16時:30分)なども予定。問い合わせは大津観光協会(TEL 046-836-3531)まで。詳細は同サイトで確認できる。