横須賀・米海軍基地に11月18日、地元市民との交流を目的にした「日米文化交流センター」が開設された。特別パスなしで一般市民が自由に出入りできる基地内施設は、日本で初めて。
当日の開設式には、米海軍・地元関係者ら約20人が出席した。同施設は、ダニエル・ウィード基地司令官の発案で開設されたもの。同司令官は「横須賀は日米交流の先駆的な都市。ここでの成功事例が全国に広まってほしい」とし、吉田雄人・横須賀市長へ友好のシンボルとして「ニューヨークスタイル・チーズケーキ」のレシピを手渡した。同市では、レシピを活用したデザートを基地周辺飲食店と共同開発する予定。
交流センターは、基地ゲート脇の下士官食堂などが入った「CLUB ALLIANCE」ビル1階に開設した。室内には映画「真夏のオリオン」で使われた艦船模型が展示され、基地内イベントを紹介するビデオ・コーナー、パーティー・スペースなどを設け、米軍スタッフが常駐する。日本側が主催するイベントにも利用できるという。
20日には初の交流イベントが開催され、米軍スタッフによる「Thanksgiving Day(感謝祭)」の紹介、横須賀国際交流協会による「折り紙教室」も行われた。アメリカンスナックなども提供され、地元市民約20人が集まり文化交流を楽しんだ。
同基地広報担当者は「今後は企画展示や季節イベントなどを紹介する掲示板も設置する予定。地元の人たちと交流を深めながら利用法も柔軟に考えていきたい。日米両方の文化に親しめる施設になれば」と話す。
開館時間は月曜~木曜の13時~18時。金曜はイベント開催時のみ開放する。