世界のトップ選手が集まる「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」が5月10日、横須賀東海岸の津久井浜会場で開幕した。世界33の国と地域から103人の選手らが参戦。15日までの6日間、熱いバトルを繰り広げる。
当日は開会式、選手ミーティングを実施。午後から「フォイル」競技が予定され、選手たちは海上に出て練習開始。しばらく様子見していたが、海上の風速が弱かったため延期となった。「風待ち」はウインドサーフィンならではの競技スタイルだ。
同大会では、風上から風下へジグザグに向かい最もスピードが得られる「スラロームレース」、昨年より採用された新競技で水中翼によりボードを海面に浮き上がらせて走る「フォイルレース」の2種目を実施。トーナメント方式で、上位半数が次のヒートへ進む。
競技は沖合で行われるため、浜辺の特設会場には大型ビジョン2台を設置。空撮用ドローンや船上カメラの映像がスクリーンに映し出される。富士通が開発したスマートフォン向け観戦アプリ「GULL CAST」を利用すると、競技の様子がリアルタイムで配信され海上の風速やボードの速度などレース情報がチェックできる。
プロウインドサーファーの国枝信哉選手は「海外の選手たちも津久井浜開催を喜んでいる。横須賀の海を世界のみんなに知ってもらういい機会。ウインドサーフィン体験会も増やして、地元を盛り上げていきたい」と話す。
津久井浜開催は3回目で、昨年は4万9,000人が来場。実行委員会では「今年は7万人の観客動員を見込んでいる」という。三浦海岸まで観戦エリアを拡大し、「OTODAMA SEA STUDIO」などの音楽ライブ、ウインドサーフィン・SUP体験会、ビーチスポーツ体験、飲食ブースなど多彩なイベントも展開する。
大会スケジュールやイベント情報などは公式サイトで確認できる。