横須賀市生涯学習センター(横須賀市西逸見町1)は2月17日より行われる「市民大学」(3回連続)で、戦前・戦後にグラフィックデザインやジャズ評論で活躍した故・野口久光さんの特別講座を開催し、美術館見学やジャズコンサートなど多彩な講座を行う。横須賀美術館「野口久光 シネマ・グラフィックス」展とのコラボ企画。
野口さんの映画ポスター「大人は判ってくれない」(1960年)
野口さん(1909~1994年)は、東京美術学校卒業後、映画配給会社・東和商事(のちの東宝東和)に入社し、ヨーロッパ映画の日本版ポスターを制作。1,000枚以上の芸術的な映画ポスターのデザインで知られる。戦前から映画・ジャズ・ミュージカルの評論家としても活躍。ルイ・アームストロングやカウント・ベイシーなどジャズ黄金時代の巨匠たちと親交を深め、日米ジャズの橋渡し役として貢献した。
1回目の2月17日は同センターで、横須賀美術館学芸員の栗林陵さんが解説する「野口久光展講座」。2月24日は、野口さんの映画ポスターやジャズグラフィックの展覧会を横須賀美術館で実地見学する。
3月10日には、ライブハウス・ヤンガーザンイエスタデイ(同市大滝町2)を会場に、ジャズ講義&ビッグバンドコンサート。野口さんの長男でピアニスト・野口久和さん、ジャズプロデューサー・柴田浩一さんを講師に招き、野口さんとジャズの巨匠たちとの交流エピソードなども披露。15人編成のビッグバンド「ハイブリッド・サウンズ・オーケストラ」がジャズの名曲を演奏する。
応募は1月16日まで。定員80人。受講料は全3回出席を条件に4,600円。申し込みは生涯学習センター(TEL 046-822-4873)。