横須賀青年会議所は6月18日、横須賀市長選の立候補予定者を招いて「ローカルマニフェスト型公開討論会」を開催した。会場の「ヨコスカ・ベイサイド・ポケット」(横須賀市本町3)には市民約500人が集まり、熱心に聞き入った。
市長選に出馬を表明したのは蒲谷亮一・横須賀市長、吉田雄人・前市議、弁護士の呉東正彦さん、企画会社を経営する大竹則子さんの4人。各自がマニフェストを発表した後、市民への事前アンケートから選ばれた「人口減少問題」「市の財政」「景気対策」「米軍基地対策」の4項目について討論した。
33歳の若さをアピールする吉田前市議は「横須賀の魅力は緑と海にある。自然を守ることを前提にした施策で市役所を改革していく。財政面など情報公開して市民と問題点を共有しながら、新しい経済ビジョンを策定する」と話し、26ページに及ぶマニフェストを配布。
再選を目指す蒲谷市長は「子育て支援や若い人の定住支援のほか、企業誘致で雇用を拡大する。空き店舗対策や中小企業への経済政策も進行している。市外の人にも横須賀の魅力をアピールして集客政策をとる」と訴える。
市民ネットワークをもつ呉東さんは「米軍の原子力空母の安全監視を強化する。大型店舗の出店規制などで地域循環経済へシフトする。若者の市外流出をストップさせるため、雇用改善や起業支援、婚活支援も行う」という。
大竹さんは「横須賀が癒しの街になるよう、医療や福祉の充実を図る。浦賀ドック跡地の開発や路面電車の導入、横須賀らしい英語教育の充実など、市外へも積極的に観光でアピールする」と強調した。
同会議所の中台学理事長は「市民の政治離れが進んでいるといわれる中で、具体的な政策を討論し合うことで選挙への関心を高めていきたい」と呼びかける。横須賀市長選の告示は6月21日。投票日は28日。