夏の涼を味わう「流しそうめんの会」が8月27日より、横須賀西海岸・秋谷の古民家を使ったアトリエ&スタジオ「秋屋四季」(横須賀市秋谷2)で行われており、家族連れが訪れてにぎわっている。
「鬼ごっこ」のように竹筒を囲み、そうめんをが流れてくるのを待ちかまえる子どもたち
同アトリエは、丘の上にある築70年の古民家を再生したもの。写真家の広田行正さん、夫人で作家の千悦子さんが今年5月にオープンした。
庭にある大きなケヤキの木陰に、裏山から切り出した竹を使って長さ12メートルの流し台を手作り。竹の筒に冷たい水とともにそうめんを流すと、子どもたちが歓声を上げながら勢い良く流れるめんを追いかけてすくった。
矢継ぎ早に流されるそうめんに、つい何度も手を出してお代わりする親子の姿も。食後は、ミンミンゼミが鳴く木陰や縁側に座って休憩しながら、民家のあちこちに飾られた「おじぞう天使」などの色紙絵を鑑賞して、夏休みの最後を楽しんだ。
東京から秋谷に移り住んで12年になるという広田夫妻。夫妻には「湘南ちゃぶ台ライフ」(阪急コミュニケーションズ)などの共著もあり、新聞・雑誌に日本の歳時記を連載中。不定期にアトリエを開放して、展覧会などのイベントも開催している。
広田さんは「古い民家のアトリエを持つのが夢だった。海と山に囲まれた秋谷から、和の文化の楽しさを発信していきたい」といい、「流しそうめんを味わいながら、家族で夏の思い出作りをしてもらえたら」と話す。
開催時間は11時~17時。30日まで。問い合わせは広田さん(TEL 090-2548-9046)まで。