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「あの日を忘れないために」-追浜の居酒屋、復興支援のチャリティー営業

追浜の居酒屋「うれしたのし屋」の元気なスタッフたち

追浜の居酒屋「うれしたのし屋」の元気なスタッフたち

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 東日本大震災から1年が経つ3月11日、追浜商店街の居酒屋「うれしたのし屋」(横須賀市追浜町3、TEL 050-5798-2203)が当日の営業利益を全額寄付する復興支援チャリティー営業を行う。

復興メニュー「船上干しイカ」で、福島県の放射性物質除染活動に募金も

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 当日は「復興メニュー」も用意し、長井産「船上干しイカ」(680円)を注文すると売上金全額を募金。福島県の原発事故影響圏で放射性物質の除染活動をする民間団体に寄付するという。

 同店オーナーの下澤敏也さんは「震災の日のことを忘れないようチャリティー営業を決めた」といい、「震災後の1年は悩みながら考え動き出し、地域の人たちとつながる強い気持も湧いてきた」と話す。

 同店では、地震被害はなかったものの、震災後に宴会などのキャンセルが相次ぎ、計画停電も続いたことから客足が遠いたことも。スタッフの間に不安感も広がったが、「休まずあきらめず頑張っていこうと団結して何とか持ち直した」という。そんな中で下澤さんは「津波被害の現実がだんだん目に見えてくるとジッとしていられない気持になった」と振り返る。

 下澤さんは県内飲食店経営者グループ「かながわイレブン」に参加。同グループが昨年6月に開催した「東北復興まつりin横浜」では、約687万円の募金を集めて被災地へ届けた。宮城県名取市で炊き出しも行い、3万食以上を提供するなど積極的な支援活動を続けている。今後、福島県内にトレーラーハウスを持ち込んで「にぎわい横丁」を開くなど現地の雇用拡大を図り、「飲食で町に元気を取り戻そう」(下澤さん)と呼び掛けている。

 うれしたのし屋の仲宗根太店長も「チャリティー営業で少しでも被災地のお役に立てればとスタッフ全員張り切っている。あすは笑顔全開で接客します」とほほ笑む。

 提供メニューは、同店自慢の「三浦地魚刺身うれし盛」(1,980円) 、宴会メニュー3,980円~(飲み放題付き)など。営業時間は17時~22時(平日は11時~24時)。席数100席。当日は系列店「まるう商店」(横浜市西区)でもチャリティー営業を行う。

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