1970年代のアイドル「キャンディーズ」の再現ユニットとして注目される「バンディーズ」が2月26日、横須賀の2会場でライブを行い、ショッパーズプラザ横須賀(横須賀市本町2)とクラブ「Angelo(アンジェロ)」(同大滝町2)で合計3ステージを展開し、集まったファンを魅了した。横須賀ライブは5回目。
同ライブでは、メンバーから「横須賀ではこれが最後のライブ。わたしたち普通の女の子に戻ります」と解散宣言も。「キャンディーズ解散と同じ日付けと同じ会場で、4月4日に後楽園でファイナルコンサートを行うことが決まりました」と報告した。
当日は、キャンディーズのヒット曲「あなたに夢中」「年下の男の子」「春一番」「微笑みがえし」など3ステージで30曲以上を披露。東京・千葉・埼玉などから応援に駆け付けた熱心な「追っかけファン」数十人も同行し、用意した紙テープ・紙吹雪などを使って舞台を盛り上げた。メンバーの「みわ」さんが金沢出身だったことから、地元・石川テレビの密着取材も行われた。
2009年2月にデビューしたバンディーズは、京子さん(ラン役)、みわさん(スー役)、まなさん(ミキ役)の3人がメンバー。東京・上野のライブハウス「ばんど屋」を拠点に、東京・神奈川のほか地方公演もこなす人気ぶりで、公式ファンクラブサイトも立ち上がっている。
1977(昭和52)年の夏。人気絶頂を迎えたキャンディーズは、日比谷野外音楽堂のコンサートで涙を流しながら、「私たち、皆さんに謝らなければならない事があります」と解散を宣言。「普通の女の子に戻りたい」と伝説的な名言を残した。
今回のバンディーズ・プロジェクトでは、「1972年から78年まで活躍し、社会現象にまでなった当時のキャンディーズ・ムーブメントを再現したい」との主旨で、楽曲や振り付けをコピーするだけでなく、ファンの応援スタイル、結成から解散に至るまでの3人のストーリーをイベント化して忠実に再現しているのが特徴。「三浦海岸ミージックトレイン」、「10000人カーニバル」を再現した「蔵前100分の10000人カーニバル」なども開催した。
「毎週バンディーズを追いかけている」という40代男性ファンは、「ユーチューブに流れたビデオを見て衝撃を受け、たんなるコピーとは思えなものを感じて夢中になった」といい、「彼女たちが完全燃焼できるよう最後まで応援したい。ファイナルコンサートでは、自分も燃え尽きて真っ白になるかも」とため息を漏らす。
「残り1カ月余り、皆さんの応援にこたえて全力でがんばります」とみわさん。「皆さんへのお返しはステージで。最高のものをお見せします」と京子さん。まなさんは「横須賀の皆さんが温かく迎えてくれたのが印象的。ネイビーバーガーもおいしかった」と話す。
4月の解散コンサートまでに、名古屋・大阪・横浜・日比谷・中野サンプラザなどでライブを予定。詳細は公式サイトで確認できる。