「JAよこすか葉山」は今年6月開設を目指し、横須賀西海岸・長井で大型農産物直売所「ファーマーズ・マーケット(仮称)」(横須賀市長井1)のオープン準備を進めている。同地では現在、建物新築工事が順調に進んでおり、3月末には建物施設が完成予定。
国道134号線沿いに設置する同施設は、敷地面積7,043平方メートル、建物面積798平方メートル、駐車場は148台分。 地域で生産された食材を地域で消費する「地産地消」を発信するアンテナショップとして、生産者と消費者を結ぶ直売所となる。隣接する畑で農業体験なども実施予定。現在までの登録農家数は336人。
3月12日には、ヨコスカ・ベイサイド・ポケットでJA関係者や参加農家による「総決起大会」を開催。5月31日に市内関係者を集めた同施設のプレオープンを行い、6月2日にグランドオープンする。初年度の売上目標は5億円。
横須賀の農産物収穫量は県内3位。キャベツ・大根・カボチャの3品目が生産量の8割を占める主力商品で、県内指定産地ともなっている。西海岸エリアには数多くの農家が集中しており、少量多品種で珍しい農産物なども育てている。市場を通した出荷高は約15億円で、新設直売所による市場外流通で売上3割アップを図る。
同JAファーマーズ・マーケット準備室長の島野武久さんは「新たな販路を作ることで地元農家の活性化を目指したもの」とし、「直売所を設けるこることで農業に興味を持ち、空いた耕作地の有効活用や新規参入する人たちが増えることも期待している」と話す。