願いがかなう神社として知られる浦賀「叶神社」にちなんだ新商品「叶らすく」が12月1日、「パン市場はまだぶんてん」(横須賀市浦賀5、TEL 046-841-0046)で販売され、年末年始商品として好調な売れ行きだという。
願いがなう神社として知られる「叶神社」は、浦賀港をはさんで2つある
同商品は、ラスク用のフランスパンを使用し、濃厚なバター風味の「シュガー」、スパイスを効かせた「ガーリック」の2種類。価格は各500円。縁結びのご利益があるという同神社の「お守り袋」と同様に、ピンク・ブルーのギフト用パッケージも提供する。
叶神社は、浦賀港をはさんで向かい合うように2つあり、東叶神社(東浦賀町2)と西叶神社(西浦賀町1)の呼び名で親しまれる。同神社は、源氏の再興を願って文覚上人が建立し、1186年に源頼朝によってその願いがかなったことから「叶大明神」と呼ばれ、「願い事がかなう」という言い伝えが生まれた。西叶神社の「勾玉(まがたま)」を東叶神社の「袋」に収める「縁結びお守り」は若い女性にも人気。
最近では、「叶」という漢字がロとトの組み合わせにもみえるため、宝くじ・ロト愛好家が当選を願って「ロト神社」と呼ぶ人もいる。境内には「縁結び坂」もあり、恋愛成就や入学・就職などの合格祈願に訪れる人も多い。
黒船来航の港町・浦賀にある同店は、1914(大正3)年創業。名物「よこすかフランスパン」「海軍カレーパン」なども販売する。
同店代表の浜田二郎さんは「浦賀の新名物として商品化した。縁起が良いので、受験生への贈り物、お歳暮や新年会用にまとめ買いする人もいる」と話す。パッケージに貼るシールも作成予定で、「叶合格」「叶恋愛」など各種シールも用意するという。「バレンタインデーにはチョコレート掛けラスクも発売予定」とも。
営業時間は7時~16時30分。同店のほか、横須賀中央のYYポートでも販売する。