25周年を迎える市民劇団「SUKAミュー」(横須賀市民ミュージカルを作る会)が8月公演を目指して現在、クラウドファンディング(CF)で協力を呼びかけている。
8月15日・16日に予定する公演のテーマは、ミュージカル劇「Let's Sing! Swing! EMクラブ ~時代を駆け抜けた人たちの物語」。キャストは一般公募で集まった小学生~70代までの37人。3月から半年間にわたり、音楽・振り付け・演出などプロの指導による舞台稽古を続けている。
同公演は、1950年代のドブ板通りを舞台に、当時の駐留米兵の社交場で戦後ジャズの発信拠点でもあった娯楽施設「EMクラブ」(旧海軍下士官兵集会所)を巡る群像劇。米兵に群がる靴磨きの少年や花売り娘、街娼(がいしょう)、基地周辺の反戦デモ隊など、「当時の混沌(こんとん)と活気に満ちた横須賀の世相を、生バンドのジャズ演奏に乗せてダイナミックに描き出す」という。
前回の2024年公演の際、コロナ禍からの復活を遂げたものの、大きな赤字を抱えてしまい、現在は深刻な資金難で、公共施設の使用料値上げなども追い打ちをかけいる。
劇団代表の三田希美子さんは「25年続いた演劇の灯をここで消したくない。次世代へつなげたいという思いからCFに挑戦した」と言い、「演劇の力を通じて、地域社会のさまざまな課題解決やコミュニティーの活性化も目指している」と話す。
オリジナル脚本を手がけた「劇団河童座」主宰の横田和弘さんは「戦後のたくましい横須賀の人々を描くことで、演じる市民や観客たちが自分たちの街の歴史を学んで理解を深め、シビックプライド(地域への誇り)を感じてもらえたら」と話す。
150万円を目標にする「for Good」でのCFは5月31日まで。資金は公演運営費などに充てる。