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横須賀の戦後テーマに、市民ミュージカル-「EMクラブ」巡る社会派ストーリー

戦後の「EMクラブ」を題材に、花売り娘・靴磨きの少年・米兵士など多彩な人間模様を描くミュージカル(リハーサル風景)

戦後の「EMクラブ」を題材に、花売り娘・靴磨きの少年・米兵士など多彩な人間模様を描くミュージカル(リハーサル風景)

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 基地の街・横須賀を振り返り、戦後の「EMクラブ」(米海軍下士官兵集会所)を題材にした市民ミュージカル「Let's Sing! Swing!」が8月18日・19日、、横須賀市文化会館大ホール(横須賀市深田台)で開催される。横須賀市民ミュージカルを作る会「SUKAミュー」、横須賀青年会議所が主催。

米兵士や靴磨きの少年、ストリートガールなどの役に扮する若者たち

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 同ミュージカルは終戦直後の横須賀を舞台に、進駐軍の米軍兵士らが集まったEMクラブを巡る物語。同クラブの劇場で歌手デビューを夢見る貧しい花売り娘「夕子」を主人公に、少女を取り巻くさまざまな人間模様を描き、当時の様子をジャズ演奏や歌とダンスで再現する。

 一般公募で集まった市民約50人が舞台に立つ。脚本・演出は横田和弘さん(劇団河童座)、振付・カワイヒロコさん、音楽監督・にしわきまさとさん、作曲・鈴木初音さん。

 同クラブは、戦前は旧・日本海軍下士官兵集会所として使われた施設。戦後、進駐軍に接収され、EMクラブ(Enlishd Men's Club)となった。当時、東洋一といわれた施設で、劇場・ダンスホール・レストラン・銀行・ボーリング場なども併設。米本土から大勢の有名ミュージシャンらが来日し、戦後ジャズ発祥の地ともなった。 

 脚本家の横田さんは「戦後の荒廃した現実の中で、ジャズやダンスや歓声が溢れていたEMクラブは幻のような別世界だった」といい、「戦争の虚しさ、生きるために必死な世界…忘れてはいけない時代のことで、明暗のコントラストを合わせ持つ社会派ストーリー。戦後をたくましく生き抜いた人たちの物語を表現したい」と意気込む。

 開演時間は18日=13時・17時~、19日=13時~。前売チケットは一般1,700円(当日2,000円)、高校生以下700円(当日1,000円)。チケット取扱店はFMブルー湘南、ヤジマレコード本店など。問い合わせは同事務局(TEL 046-824-1061)まで。

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