使用済みプラスチックリサイクル施設「横須賀サーキュラー工場」(横須賀市神明町)が高機能再生材「CirculeX(サーキュレクス)」の開発に成功し、2月、量産を始めた。同素材は、家庭から排出される容器包装プラスチックを原料に、バージンプラスチック(新品)を上回る強度を実現したという。
同工場は2023年4月に稼働開始。敷地面積は約1万3700平方メートル。資源循環事業を展開するTBM(東京都千代田区)が運営。年間4万トンの処理能力を目指す。
国内の廃棄プラスチックは約769万トン(2024年度)で、その7割(550万トン)が焼却処理されている。同工場は、県内自治体で集荷された使用済みプラスチックを選別し、リサイクルして製品化する施設。自動選別機、高度洗浄ライン、独自の混錬設備を備え、ペレットとして製品化する。
従来の再生プラスチックでは強度や匂いの面で弱点があったが、独自の技術開発により、バージンプラスチックに比べて耐衝撃強度76%、曲げ強度126%向上し、臭気60%削減という高機能素材だという。
バージン材を作る場合と比べて、1キロ当たり最大6.43キロの二酸化炭素削減も達成。プラスチック1キロをリサイクルするごとに、「その重さの約6倍の温室効果ガスを減少できる」という。「自動車部品や家電製品、建築資材などに応用が期待でき、企業から打診もきている」と同社。
同プロジェクト推進マネジャーの佐々木樹さんは「捨てられるはずのごみを『宝』に変える資源循環(サーキュラーエコノミー)の最先端モデルを体現するもの。横須賀から世界へ、先端技術の発信地としての役割を担っていきたい」と話す。