京浜急行電鉄は東京大学(東京都文京区)と共同研究契約を締結し、都市近郊リゾート・三浦の創生に向けた「三浦半島活性化プロジェクト」を推進すると発表した。
5月18日より、フィールドワークやワークショップを複数回実施して、三浦半島の魅力を最大化するコンセプトを開発。ユーザー調査、競合地域などの事例研究、三浦半島が提供する魅力などのアイデアをまとめる。
「三浦半島を楽しみ尽くす1日のストーリー」や実行計画も作成。研究成果はコンセプトブックという形で 2017年度末にまとめる。具体化した企画は、京急グループ内で順次事業化する予定だという。
共同研究のファシリテーター(進行役)は、東京大学大学院情報学環の安斎勇樹 特任助教が担当。研究メンバーには京急グループ若手社員約10人のほか、パートナーとして今和泉隆行さん(地理人研究所)、モリジュンヤさん(inquire inc.)ら外部有識者も参加する。
安斎さんは1985年生まれ。Mimicry Design代表取締役、NPO法人Educe Technologies理事。KDDI・NTTドコモなどさまざまな産学連携プロジェクトに取り組み、企業や地域課題解決の創造的ワークショップのデザイン・評価などを研究。「協創の場のデザイン~ワークショップで企業と地域が変わる」(藝術学舎)などの著書がある。
京急電鉄では、自転車乗り向けにサイクルトレイン、三浦海岸行き水着ショー電車、婚活イベント電車運行など企画ツアー開発に力を入れている。