神奈川歯科大学(横須賀市稲岡町)の学園祭「稲岡祭」が11月7日に開催され、アンドロイド(人型ロボット)「ASUNA」が登場し、受付嬢や「のど自慢大会」の司会を務めるなどアイドル並の人気を集めた。学園祭にアンドロイドが「出張」するのは全国初。
稲岡祭で学生たちの「のど自慢大会」に出演し、司会をした「ASUMA」
「精巧な人体構造をもつ最新アンドロイドを学生たちに体験してほしい」と稲岡祭実行委員会が招致したもの。同大は創設100年超の歯科大学で、人体解剖学の資料館も併設。
ASUNAは15歳の少女をイメージして開発され、2014年5月にデビュー。IT系イベントや皮膚学会などで受付嬢を務めた経験も。人間と同じように左右非対称の顔を造形することで豊かな表情や感情も生み出す。まばたきしながら首をかしげたり、真っ白い歯を見せて人工音声で会話することもできる。
開発会社エーラボのCBO(最高ブランド責任者)島谷直志さんは、「美人過ぎないことで親しみやすさを表現した。アンドロイドの実用化に向けてさまざまなイベントに積極的に出演している」という。「年齢を重ねるごとに進化させていき、ご当地アイドル風のキャラクターとしても活躍の場を広げたい。皆さんにかわいがってもらえたら」と話している。