「太平洋の白鳥」と呼ばれる大型練習帆船「日本丸」(2,570トン)が10月15日、横須賀の久里浜港に入港した。日没とともにライトアップされ、優美な姿を海に浮かべている。横須賀製鉄所150周年記念事業の一環。
半世紀に渡って活躍した先代日本丸が引退し、2代目となる日本丸。1984年、住友重機械工業・浦賀工場(横須賀市浦賀)で建造された。独立行政法人・航海訓練所(横浜市中区)に所属する4本マストの訓練用帆船だ。帆走性能は初代をはるかにしのぎ、世界でも有数の高速帆船とされる。
17日には、実習生たちが36枚の帆を張る訓練「セイルドリル」を実施(13時~16時)。18日には船内の一般公開も(9時~11時30分、13時~16時)も。停泊中、日没から22時頃まで夜間イルミネーションを点灯する。
19日10時に出港予定。実習生がマストに立ち、号令に合わせて帽子を振る儀式「登檣礼(とうしょうれい)」を披露する。