東京湾の無人島「猿島」で海開き-1300人の観光客が島へ渡る

東京湾に浮かぶ無人島「猿島」には自然森や歴史遺産も残る

東京湾に浮かぶ無人島「猿島」には自然森や歴史遺産も残る

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 夏本番を前に東京湾の無人島「猿島」で7月11日、「海開き」の行事が行われた。海の家・猿島航路関係者により安全祈願が行われたほか、約1300人の観光客が島を訪れて初夏の海辺を楽しんだ。

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 当日の天気は曇りで、最高気温28度、水温21度。猿島西海岸の砂浜には海水浴エリアが設置され、8月31日までの期間中に例年6万人近くが同島を訪れる。

 浜辺では、若者グループや家族連れでバーベキューを楽しむ姿が数多く見られた。水着姿の若い女性は「海水は透明できれい。海で泳ぐにはまだ水が冷たかった」という。東京都内から約40人のグループで来訪した大学生は「4回目の来島。島内で『宝探しゲーム』などを楽しんだ。無人島にはいろいろな遊び方があり、魅力がいっぱい」と笑顔を見せる。

 横須賀沖に浮かぶ周囲1.6キロの猿島は、横浜スタジアムのグラウンド約4個分の面積。 終戦まで一般の立ち入りが禁止されていたが、現在は「エコミュージアム猿島」として整備が進む。島内奥地には緑深いジャングル風の自然森や洞窟があり、旧軍施設だったレンガ積みのトンネルや砲台跡なども残る。

 海の家やレンタルショップも整い、食材は持参する必要があるがバーベキュー用のコンロや炭などがレンタルできる。同島には「エコトイレ」が設置され、「土壌処理循環システム」で微生物の働きを利用した無駄なエネルギーを一切使わない仕組み。送電設備のない同島では、施設の照明や自動販売機を動かすために燃料発電機を使用。戦前は蒸気機関による発電所として利用されていた建物が、現在も「猿島発電所」として再利用されている。

 猿島航路は毎日9便を運航する。三笠桟橋から船で約10分。乗船料は大人1,200円、子ども600円。詳細はサイトで確認できる。

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