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横須賀の女子高生ら、地域ファッション提案-「ヨコスカネイビーパーカー」

「ヨコスカネイビーパーカー」を提案した横須賀高校の女子チーム

「ヨコスカネイビーパーカー」を提案した横須賀高校の女子チーム

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 横須賀の女子高生チームが提案する新しい地域ブランドファッション、「ヨコスカネイビーパーカー」が話題を呼んでいる。

同級生がデザインしたパーカーのエンブレム

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 2月8日、同市内の高校生・大学生らがまちづくり提案を行う「横須賀学生政策コンペ」がコワーキングスペース・ヨコスカテラス(横須賀市小川町19)で開催され、最優秀賞に選ばれたもの。同チームは賞品として「横須賀市長にプレゼンする権利」を獲得し、3月上旬に市役所内の市長室でプレゼン会を行う予定だ。

 受賞チームは、県立横須賀高校3年の「Y.S.NAVY」。八村美璃さん、村地奈緒さん、平賀桃子さん、下井田春佳さん、西田夏名葉さん、川合みどりさんの6人。パーカーのエムブレムデザインは、同級生の松井日向子さん。YouTubeにアップした「パーカーとわたしと、汐入と。」編30秒動画の自作PVも披露した。当日の様子はSNSフェイスブックなどに多数投稿され、賞賛するコメントも相次いだ。

 同パーカーは、若い世代が自分で着て楽しめる「ファッションでまちづくり」を目指し、地元を盛り上げるツールとして「肌で触れる新しいメディア」を提案したもの。大学生の間で流行しているカレッジパーカーなども参考に、「横須賀らしいスカジャン刺しゅうやワッペンなども追加して、着る人の個性を出せるようシンプルなデザインを考えた」(同チーム)という。

 オリジナルのエンブレムは、横須賀を象徴するカモメや艦船ロープなどをモチーフにデザイン。「READY PARKA FOR PEACE(パーカーで平和を)」、市制が始まった明治40年を意味する「M40」などの文字も入る。

 同級生・家族分など試作パーカー28着を作った。障害者支援を行うNPO法人ジョイフルワークが制作に協力。赤・ピンク・青・緑・濃紺・白など10色の布地に、自作エンブレムをプリント。チームメンバーは好みのワッペンなども縫い付けて、プレゼン会場でお披露目した。

 同市では観光客向けの集客促進が進む中で、「市民の関心や盛り上がりが不足しているのでは」と同チームは提案のきっかけを話した。代表の八村さんは「ファッションで連帯感を作り、市内外の人におしゃれな街のプラスイメージを広げたい」といい、「パーカーをコミュニケーションツールに人と人とをつなぎ、横須賀の新しいファッションブランドが作れたら」と笑顔で語る。

 同コンペは学生団体「スカペンコ」が主催。5チームが参加し、昨年12月にスタートアップイベントを行い、約2カ月間にわたり調査・研究、政策提案を練った。発表会では、転出者を取り込んだ政策活性化案、こだわりマイホーム応援制度、食が循環するまちヨコスカ計画、谷戸の空家を魅力的に変えるツリーハウス計画などをプレゼン。会場には市民約50人が集まり熱心に耳を傾けた。

 最終選考会では、若者と政治をつなぐNPO法人Youth Creat代表の原田謙介さん、NPO法人横須賀創造空間、横須賀青年会議所、横須賀市都市政策研究所スタッフなど6人が審査。「若者らしいユニークで斬新な提案が集まった。これからの横須賀の動きに注目したい」(原田さん)。

 ネイビーパーカーの販売は未定だが、すでに数件のショップから打診もあるという。同コンペに関する問い合わせは、ヨコスカテラス(TEL 046-897-5035)まで。

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