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横須賀市、スマホゲーム「イングレス」で集客促進―自治体初の特設サイトも

「INGRESS IN YOKOSUKA」の特設サイト画面

「INGRESS IN YOKOSUKA」の特設サイト画面

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 横須賀市は、世界で800万以上ダウンロードされているスマートフォン用ゲーム「Ingress(イングレス)」による集客促進事業を始める。12月18日、吉田雄人・横須賀市長が発表した。

横須賀エリアで緑チーム・青チームが競い合うIngress画面

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 Ingressは米Googleが提供する位置情報を利用した無料のネットワークゲームアプリ。 横須賀市は自治体として初の「Ingress特設ページ」を開設。ゲームの舞台となる猿島航路の割引を行うほか、ヘビーユーザー向けイベントも開催する。「市内外のユーザーに横須賀でIngressを楽しんでもらえる情報を提供していく」(同市商業観光課)という。県・市町村が観光に活用する事例は、岩手県に次いで2番目。

 特設ページの制作にあたり、Ingress関連のブログや電子書籍などを手掛ける堀正岳さん、おおつねまさふみさん、コグレマサトさん、いしたにまさきさんらが協力。各拠点への所要時間、無人島やロッククライミングで知られる鷹取山など推奨コースも紹介する。

 ユーザー特典(Ingressレベル2以上対象)として、猿島航路の乗船チケットを購入する際にゲーム画面を提示すると、通常1,300円の乗船料金が半額になる(冬季は土曜・日曜のみ運航)。12月25日には、ブロガーを対象にした「Ingress in 横須賀」体験ツアーも予定している。

 同ゲームは、Google MapとGPSの位置情報を使い、スマホを手に現実世界でプレーする「拡張現実ゲーム」。ゲームの舞台は全世界で、「私たちの住むこの世界。じつはエージェントたちが2つの陣営に分かれ、未知のパワーを巡って闘っている」という設定。謎のエネルギー「エキゾチックマター(XM)」を巡り、未知の勢力「シェイパー」の浸入を手助けして人類を進化させようとする「エンライテンド」(緑チーム)と、それに抵抗する「レジスタンス」(青チーム)に分かれ、地図上で陣取り合戦を行うもの。

 プレーヤーは「エージェント」としてゲームに参加。地図上に現れたエネルギーの集積地「ポータル」を取り合う。ポータルは圏内の駅や施設、神社やモニュメントなど。3カ所以上を結んで陣地を作り、その勢力範囲の優劣を競い合う。

 2013年11月にGoogleが同アプリの提供を始めたが、今年7月にiOS版がリリースされ、国内ユーザーも急速に増えているという。ポータルを探して実際に移動する必要があるため、観光集客への期待が高まっている。

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