海上自衛隊横須賀地方総監部(横須賀市西逸見町)で4月19日、海自艦船で提供されるカレーのナンバーワンを決めるイベント「第2回 護衛艦カレーナンバーワングランプリ」が開催され1万超の入場者でにぎわい、長蛇の列ができた。
イージス艦「こんごう」では、着ぐるみ姿の女性乗組員がチキンカレーをPR
同イベントには、全国から護衛艦など16隻が結集。各艦自慢のカレーを提供した。来場者はチケット(500円)を購入すると4種類の護衛艦カレーを選べ、気に入ったカレーに投票した。
護衛艦カレーグランプリは、横須賀潜水艦部隊「濃厚味わいカレー」(543票)が受賞。2位はイージス艦ちょうかい「特製シーフードカレー」(462票)。3位には、海自観艦式の検閲艦くらま「内閣総理大臣喫食カレー」(435票)。特別賞には、こんごう「チキンカレー」が選ばれた。
潜水艦部隊カレーは、横須賀を母港とする潜水艦の支援部隊チームが提供。野菜ブイヨン、バナナ・リンゴ・ハチミツ、ビーフ・ポーク・チキンを白ワインでじっくり煮込んだフルーティな味わいのカレー。潜水艦に交代で乗り込む若手給養員(調理員)らが研究を重ねて作ったもの。
第2潜水艦隊司令部の小幡悟史3佐は「長期間航海を狭い潜水艦の中で過ごす乗組員たちにとって、食事は大きな楽しみ。乗組員を飽きさせないよう給養員は工夫を凝らし、毎週金曜ごとにユニークなカレーを艦内提供している」といい、「グランプリは日頃の研究成果の賜物で非常にうれしい」と話す。
当日は、普段食べることができない護衛艦カレーを求めて、開場1時間前から長い行列ができた。行列はJR横須賀駅から京急横須賀中央駅近くまで伸び、混乱を避けるため13時30分には入場制限も。基地内入場者数は1万800人、隣接するヴェルニー公園周辺には6,000人超があふれた。公園内特設ブースでは海軍カレーや海自カレー缶詰なども飛ぶように売れ、どぶ板通りのカレー店にも長い列ができた。
参加艦船は、護衛艦「むらさめ」「はるさめ」「たかなみ」「おおなみ」「くらま」「あまぎり」「はまぎり」「はたかぜ」「こんごう」「きりしま」「ちょうかい」「あたご」「あしがら」、補給艦「ときわ」、訓練支援艦「くろべ」、横須賀潜水艦部隊。