カクテル作りなどを学ぶ「大人のためのBar楽しみかた講座」が12月2日、横須賀・セントラルホテルのバー「オーギーレン」(横須賀市若松町2)で開催され、20代女性らが集まり好評だった。横須賀市定住応援サイト「すかりぶ」とのコラボ企画。
同講座では、ベテランバーテンダーの鈴木稔さんが12種類のカクテルを提供。カクテルの名前の由来や作り方、雰囲気や相手に応じたカクテル選び、バーでの会話マナーなど実践的な内容を伝授した。
ピンクジン・マティーニ・ギムレットなど好みのカクテルを参加者がリクエスト。鈴木さんがリクエストに応えたり、お勧めカクテルも紹介。カクテルの特徴やベースとなるお酒の種類なども説明。
シンガポールで著名なラッフルズホテルで提供された「シンガポールスリング」など由来を説明しながらカクテルを作る。ケンタッキーダービーで提供されバーボンベースの「ミントジュレット」、ブルーが鮮やかな「ガルフストリーム」(メキシコ湾流)など次々とカクテルが出てくる。
「お酒の瓶を見る、バーテンダーの動作を見る、会話するなどバーの楽しみ方は人さまざま」と鈴木さん。「この店の名前は映画に由来。オーギーレンのクリスマスストーリーという小説もあるんです」と軽妙な語りで参加者を和ませる。
鈴木さんは「シュイクすることでお酒が交じり合いまろやかな味になる」といい、参加者はカウンターの中に入って実際にシェーカーを振る体験も。体験した女性は「振っているうちに容器がだんだん冷たくなる」と興奮気味に語り、「自分で作ったカクテルは味わい深い」と笑顔を見せる。
参加した女性からは「バーはちょっと敷居が高い場所と感じていたが、カクテルのことが分かると楽しくなった」「家でもカクテルを作りたい」「女子力がアップした」という声も。豊富で奥深いカクテルの世界を談笑しながら楽しんだ。
鈴木さんは地元バーテングループ「ヨコスカナイトクルーズ」に参加し、カクテルパーティーなども開催。「横須賀らしいオリジナルカクテルも開発中」だという。「これをきっかけに気に入ったバーを見つけ、地元バー巡りを楽しんでもらえたら」とも。
すかりぶ企画担当の下山麻里さんは「大人の男女が地元を楽しむ企画を今後も継続開催する予定」といい、「暮らしやすく楽しめる街・横須賀を市内外にPRしていきたい」と話している。