横須賀のコミュニティーラジオ「FMブルー湘南」(横須賀市大滝町2、周波数78.5MHz)は5月15日、「インターネットサイマルラジオ」で番組配信を開始する。
現在、コミュニティーFMは全国に259局あり、そのうち92局がインターネットサイマル放送を実施している。県内では9局が参加。
利用方法は、パソコンのブラウザーで「JCBAインターネットサイマルラジオ」にアクセスし、ブルー湘南のマークの下にある「listen」をクリックすると、放送中の番組を聞くことができ24時間放送している。スマートフォンではアンドロイド端末で聴取可能で、iphoneには対応しておらず、「今後順次対応していく」(同局)としている。
ブルー湘南は、全国で11番目のコミュニティー放送局として1994年12月に開局。昨年3月11日の東日本大震災発生時には、12日間にわたり災害・防災放送を実施。地震・津波警報、交通状況、病院や商業施設の営業状況、計画停電の様子など、ツイッターを併用しながら市民への呼び掛けを行って注目された。
インターネットを通して配信することで、「電波の届かない山間部など横須賀市内の難聴地域の解消に大きな力となる」と期待を寄せる。
同局を運営する横須賀エフエムの富岡浩司社長は「日本全国はもとより海外でも聴取可能になり、横須賀出身で海外居住の皆さんにも故郷のことを聴いてもらえる」とし、「身近できめ細やか地域情報を発信していきたい」と話す。