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西友横須賀店が閉店、42年の歴史に幕-横須賀中央エリア、再開発へ

橋本店長らスタッフが最後の買い物客を送り出し、西友横須賀店のシャッターが閉じられた

橋本店長らスタッフが最後の買い物客を送り出し、西友横須賀店のシャッターが閉じられた

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 横須賀中央駅近くの西友横須賀店(横須賀市大滝町2)が4月30日、42年の歴史に幕を降ろし惜しまれながら閉店した。

店舗の入口周辺には数百人が集まり、携帯カメラで記念撮影する人も

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 当日は閉店セールが行われ、大勢の買い物客が訪れてにぎわった。18時過ぎに最後の買い物客を送り出し、橋本勝己店長ら同店スタッフが入口に立ち、「長年のご愛顧ありがとうございました」と深々と頭を下げて挨拶。同店舗のシャッターが降ろされた。

 店の入口周辺には数百人が集まり、携帯カメラで記念撮影する人たちの姿も。市内在住の20代女性は「仕事帰りにいつも買い物に立ち寄り、24時間営業の生鮮売り場など便利だった。とても残念です」という。

 同店は1970(昭和45)年に開業。5階建てビルに30以上の専門店や飲食店、地下に生鮮食品売り場も設置され、庶民的なショッピングセンターとして市民に親しまれた。建物施設の老朽化が進んだため、建物を解体して再開発することになったもの。

 同跡地は、地元地権者などで構成する「大滝町2丁目地区市街地再開発組合」に京急電鉄、大和ハウスが参加し再開発を行う。約6,000平方メートルの土地に地上38階、地下2階、延べ床面積約4万9,000平方メートルの複合商業施設を建設する。高さ140メートルで横須賀市では最も高い建物になる予定。

 6月から現建物を取り壊し、約3年の建設期間を経て2015年12月頃の完成を目指す。計画では、1・2階がショッピングセンター、3階に飲食店フロア、4階に医療モール、地下駐車場を設置。5階以上に住宅約290戸を配する。住宅部分は、京急・大和ハウス両社が共同でマンション事業を行う。総事業費は約140億円。

 同再開発組合理事の宮川洋一郎さんは「調整に長い時間が掛かったが、ようやく再開発がスタートする」とし、「ビルのコンセプトなど詳細はこれから話し合う。中央地区の活性化につながる計画を煮詰めていきたい」と話す。

 隣接する旧さいか屋大通り館の解体工事も始まっており、横須賀中央エリアの再開発がいよいよ本格化する。

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