NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」にちなんだ歴史マニアの集まり「横須賀・坂の上の雲オフ会」が12月10日に開催され、横須賀の記念艦三笠を見学したほか地元居酒屋で歴史ドラマ談義に花を咲かせるなど盛り上がった。
当日はツイッターの呼び掛けで、東京・横浜・名古屋などから20代~40代の歴史マニア14人が集まった。メンバーらは「坂の上の雲」ガイドブックや軍港特集「横須賀歴史読本」を手に市内を散策し、横須賀の歴史観光を楽しんだ。
呼び掛け人は横浜在住で会社員の皆木宏之さん。「歴史をポップに伝える『レキシズル』のイベントで知り合った人たちを中心にツイッターで集まったメンバー」と皆木さん。ツイッター利用者が増えていることから、掲示板「TwiPla(ツイプラ)」を活用して告知や出欠確認などを行ったという。
当日は朝10時に横須賀に集合。坂本龍馬の妻「おりょうさん」が眠る信楽寺(大津町)を訪れ、海軍カレー館で昼食。午後から軍港クルーズ、記念艦三笠を見学。夕方には「歴ドル」美甘子さんも来たという地元歴史ファンが集う居酒屋「竜馬におまかせ」(日ノ出町)で乾杯というスケジュール。
メンバーの中には、歴史バー「レキシルズバー」(東京・御茶ノ水)で女将(おかみ)をしている早川知佐さんの姿も。早川さんは松山市で買い求めた「秋山豆」(煎ったそら豆)を持参し、「参謀・秋山真之がいつもポケットに入れて食べていた『秋山豆』を三笠艦上でポリポリ食べた。名参謀がこれを食べながら何を考えたか想像するのが楽しかった」とほほ笑む。
同ドラマ制作費は大河ドラマの4倍にあたる1話=2億4,000万円。「映像的にも優れた作品でスケールが大きい。歴代の大河ドラマと比べてもナンバーワンのドラマ」と語るファンも。名古屋から参加した20代女性は「初めての横須賀。海軍カレーもおいしかったし歴史好きにはたまらない体験ができた」と満足気な様子。
皆木さんは「戦国時代から幕末・明治まで各時代に詳しいメンバーがいて話が弾んだ」といい、「横須賀はまだ見ていない所もいろいろあるので、皆に声を掛けてぜひまた来たい」と話す。
12月25日には、アミューズミュージアム(東京都台東区)で「坂の上の雲」最終回スペシャルイベント、レキシズル主催「坂の上の明治TERAKOYA」を開催予定。詳細は同サイトで確認できる。