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追浜商店街で新名物「おっぱま塩焼きそば」-地産地消テーマにまちおこし

三浦半島産の食材を使った新名物「おっぱま塩焼きぞば」

三浦半島産の食材を使った新名物「おっぱま塩焼きぞば」

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 追浜商店街(横須賀市追浜)の新名物を作ろうと若手飲食店経営者らが新メニュー「おっぱま塩焼きそば」を開発し、毎月地元イベントなどで提供している。11月上旬に行われた「よこすか産業まつり」(三笠公園)にも出店し、2日間で約350食を売り上げるなど注目を集めた。

三崎まぐろや長井シラス、地場野菜を使った「おっぱま塩焼きそば」

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 同焼きそばは、追浜地区が江戸時代に塩田が多かったことから、地産地消をテーマに三浦半島産の食材を使ったオリジナル塩焼きそばを考案したもの。価格は450円。

 めんは、安田養鶏場の地卵を練り込んだ幅1センチの特製極太めんを使い、三崎サバのダシ汁でゆで上げる。具には、三崎まぐろ尾の身、地元産もやし・ニラを混ぜ、オリーブオイルで炒めて塩で味付け。トッピングには長井シラス・三浦あおさのりを振り掛けて仕上げる。ツルツルしためんの食感とバラエティに富んだ具のボリュームで、食べ応えのある塩焼きそば。

 新メニューを開発したのは、居酒屋うれしたのしや、一八、なかなか屋、かっぱの若手経営者ら。今年4月から「人と人とのつながり」をテーマにしたイベント「おっぱま夢マルシェ」を開催し、試行錯誤を繰り返しながら新メニューの開発を始めた。

 同グループの下澤敏也さんらが「追浜活性化委員会」を発足させ、飲食を通じて地元商店街を盛り上げようと企画。毎月第3日曜に「夢マルシェ」を定期開催し、現在は10数店舗が参加。東北産食材なども販売し、震災チャリティー活動も行う。

 同商店街近くには、日産追浜工場など大手企業の工場が多い。「東日本大震災後の節電の影響で商店街の人の流れも変化した」と下澤さん。電力を多用する工場が平日休みとなり、その影響で商店街の人出ピークは週の前半と週末と二つの山ができたという。

 下澤さんは「この変化をチャンスとして捉え、新メニューを投入することで飲食街を盛り上げようと仲間が集まって相談した」といい、「昔ながらのコミュニティーの温かさや商店街の良さをアピールし、地元をもっと好きになってもらうことで活気を取り戻せたら」と話す。

 追浜飲食店組合の協力も得て、「おっぱま塩焼きそば」を新名物として旗揚げした。「今後は店ごとに工夫したトッピングの提供や、オリジナルの塩作りなどにもチャレンジしたい」と下澤さんは抱負を語る。

 11月20日、8回目となる「おっぱま夢マルシュ」を開催し、同焼きそばをPRする。会場は京急追浜駅・みずほ銀行前のB1広場。9時~13時。同商店街の取り組みは、NHKテレビ番組「サキどり」(11月13日、8時25分~8時57分)でも放送予定。

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