開館5年目を迎えた横須賀美術館（横須賀市鴨居4）で8月22日、開館以来の観覧者数が50万人を突破し、記念セレモニーが行われた。現在開催中の「おもしろどうぶつ展」が好評で、「開催1カ月間で1万人を超えた」（同館）という。

50万人目の観覧者には、花束と記念品贈呈も

　50万人目の観覧者は、同市在住の中川智尋さん（35歳）・雅己くん（3歳）親子で、廣川聡美・横須賀市副市長から花束と記念品が贈呈された。記念品には、同館レストラン「アクアマーレ」食事券(1万円分）、展覧会カタログ、美術館レターセットなどが提供された。中川さんは突然のプレゼントに驚いた様子で、「横須賀美術館には何度か来ており、今回は『おもしろどうぶつ展』を楽しみに来ました」と笑顔をみせた。

　同美術館は、市制100周年を記念して2007年4月に開設。神奈川建築コンクールの一般建築部門最優秀賞、第49回BCS賞（建築業協会賞）を受賞。設計は建築家の山本理顕さん。「二人がプロポーズできるデートポット」として、NPO法人地域活性化支援センター（静岡県静岡市）より「恋人の聖地」に認定されたほか、今年1月にはアート情報サイトで「絶景美術館 全国トップ5」にも選ばれている。

　同美術館運営課の担当者は「新聞・雑誌・テレビなどの取材や掲載は年間約200件。ファッション誌のグラビア撮影やミュージックビデオ撮影などの有料撮影申し込みも増えている」とし、「展覧会だけでなく海が見える絶景美術館としてもPRし、フィルムコミッション活動で認知を高め、メディア誘致にも力を入れていきたい」と話す。

　観覧者50万人達成記念企画として、9月10日より始まる「トリック＆ユーモア展」に抽選で50組100人を招待。館内にある申込用紙で応募できる。

　開館時間は10時～18時。第１月曜定休。問い合わせは同館（TEL 046-845-1211）まで。