演劇集団・横須賀市民劇場プロジェクトは7月2日・3日、元映画館ライブハウス「Younger Than Yesterday」（横須賀市大滝町2）で演劇・音楽・映像をコラボした「熱海殺人事件・最終バージョン～平壌から来た女刑事」（つかこうへい原作）を上演する。

女性刑事の妖艶さを描いた「熱海殺人事件」公演ポスター

　演出は吉本敏克さん、制作統括・音楽プロデュースは三浦正行さん。出演は、テブレモンド田中さん、小林カヨンさん、西沢ゴーイングさん、シルバー杉山さん、三浦ベンゲルさんほか。 CG＆映像制作は神田聖美さん。

　同作品は、昨年7月に他界した劇作家つかさんの初期代表作品で、1973年初演。岸田國士戯曲賞受賞作。熱海で起きた通俗的な殺人事件を異様な犯罪に仕立て上げるというストーリーで、型破りな部長刑事・木村伝兵衛（田中さん）、愛人の女性刑事・水野朋子（小林さん）らの奇妙な捜査ぶりを描いた作品。

　演出家の吉本さんは「つかさんの一周忌を記念する公演。今回の作品は過激なセリフや表現が多々あり、相当の覚悟をして稽古に臨んでいる」といい、「女刑事水野役には新人・小林カヨンを抜擢。元映画館の大きなスクリーンを生かして演劇と音楽・映像のコラボレーションを実現したい」と意気込む。

　開催時間は2日＝14時～、3日＝14時・18時～の2回。入場料は前売＝2,500円、当日3,000円（1ドリンク付き）。問い合わせはヨコスカ・ベアーフット・シアター（TEL 090-9438-7157、Eメール：ticket@yokosuka-s-project.com）まで。詳細は同劇団サイトで確認できる。