横須賀東海岸の久里浜で7月17日、幕末の黒船上陸を記念した「久里浜ペリー祭」が開催され、黒船のベリー提督らに扮した時代衣装隊などが参加する「日米親善ペリーパレード」も行われた。
当日は、横須賀総合高校SEAホール(横須賀市久里浜6)で吉田雄人・横須賀市長、駐日米国大使らが参列した「水師提督ペリー上陸記念式典」が行われたほか、久里浜商店街・はろーど通りで「よこすか開国バザール」も開催されにぎわった。
同商店街では「日米親善ペリーパレード」も行われ、当時のペリー提督らに扮した米国人や黒船来航を知らせた武者姿の「先駆け隊」、よろい姿の武者行列、米海軍第7艦隊音楽隊、海上自衛隊音楽隊、鼓笛隊、黒船よさこい、民謡流し踊りなどのグループが参加。夜には、横須賀でシーズン最初の花火大会が実施され、3,500発の花火が打ち上げられた。
嘉永6(1853)年7月8日、日本に開国を求めて浦賀沖に来航した黒船・ペリー艦隊(米海軍東インド艦隊)は、7月14日に久里浜海岸へ上陸。 同地で米国大統領からの国書を受け取った幕府は、翌年に回答することを約束。ペリーは翌年2月に再び来航し、日米和親条約が締結された。
久里浜では明治34(1901)年、米友協会により「ペリー上陸記念碑」が建立され、当時の桂太郎首相ほか榎本武揚、徳川家達、米国からはペリーの孫・ロジャーズ少将も参列し、久里浜沖で日米軍艦が祝砲を放つなど盛大な式典が行われた。戦後にはペリー公園・記念館も整備され、毎年同時期にペリー祭を開催している。