南極観測船4代目「しらせ」が横須賀に初入港-新旧2隻が並ぶ

新「しらせ」が海自横須賀基地に入港した

新「しらせ」が海自横須賀基地に入港した

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 南極観測船の4代目「しらせ」が5月25日、母港となる海自横須賀基地(横須賀市西逸見町1)に初入港した。同基地には昨年退役した3代目「しらせ」も係留されており、新旧2隻が岸壁に並んだ。

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 新しらせは全長138メートル、排水量1万2,650トンと一回り大きくなった。総工費は380億円。乗組員は176人。同艦には、船首部分に海水をまいて雪を溶かす装置が取り付けられたほか、環境に配慮してダイオキシンを出さない焼却炉や生ごみの処理機など「エコ・シップ」としての機能も初めて搭載された。洋上で訓練を繰り返した後、今年11月に約80人の観測隊員を乗せて南極に出発する予定。

 25年間活躍して退役した旧しらせは解体することが決まっているが、「世界同時不況でくず鉄価格が低迷していることから現状では採算割れとなる見込みで、しばらく様子をみることになった」(海自広報)という。

 新「しらせ」の一般公開が5月30日・31日、同基地で行われる。開催時間は9時30分~16時。

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