海上自衛隊の護衛艦や部隊のカレーを紹介する海自公認カレーレシピブック「海上自衛隊のめちゃうまカレーレシピ48」が7月上旬、新人物往来社(東京都千代田区)より出版される。価格は1,100円。
同レシピ本は、海自護衛艦、潜水艦、掃海艇、音響測定艦、南極観測船「しらせ」などの艦船や各基地自慢のカレーを選抜し、48種類のカレーレシピを紹介したもの。
明治期の「海軍カレー」を起源とする海上自衛隊カレーライス(通称・海自カレー)には艦船や部隊ごとのオリジナルレシピがあり、その数は200以上とされる。
同書では、海自カレー48レシピを紹介するとともに、コラムやQ&A、港の夜景に浮かぶ艦船ショット、海上自衛官の敬礼ショットなど海自グラビアも収録。海自サイトの公開レシピを基にフードコーディネターなども参加して、「本物の味を忠実に再現するレシピを完成させた」(同社)という。
海自では、各艦船に所属する給養員長(料理長)が独自の美味を追求し、ベースとなるカレー粉にアレンジを加えてさまざまなカレーレシピが誕生。給養員は「海自第4術科学校」でベテラン教官や一流料理人の指導により調理の専門技能を身に付け、各部隊オリジナルの味も継承する。
同社書籍編集部の小林藤彦さんは「横須賀を母港とする潜水艦基地隊や掃海艇部隊、護衛艦ひゅうが、砕氷艦しらせなどのオリジナルカレーも紹介する」といい、「レシピを参考に家庭でも海自カレーの味が再現できる。まちおこしなどにも活用してもらえたら」と話す。