三崎魚市場周辺(三浦市三崎)で3月29日、福島県の子どもたちが体験ツアーに訪れ、まぐろの解体ショーや超低温冷凍庫などの見学を楽しんだ。
福島県のNPOネットワークが主催する「ふくしまキッズプログラム」の一環。震災・原発事故の影響で外で遊ぶことが少なくなった福島の子どもたちに、野外活動を思い切り体験してもらおうというもの。運営にはNPO法人「オーシャンファミリー海洋自然体験センター」(葉山町)、市場若手グループ「三崎魚市場鱗(うろこ)会」などが協力した。
当日は小学1年~中学2年までの福島の子どもたち約35人が参加し、県内の小学生らと交流した。魚市場で競りの様子を見学後、まぐろ解体ショーを目の前で見て大きな歓声を上げた。
マイナス60度の冷凍庫の中にも入り、持ち込んだバナナやぬれたタオルが瞬時にバリバリに凍ってしまう様子にビックリ。昼食には、解体されたまぐろ1匹分の刺し身が提供され、おいしそうにほお張った。
三崎恵水産の石橋匡光さんは「まぐろ好きな子どもたちは42キロのまぐろの切り身を30分で完食するなど喜んでくれた。震災に負けず頑張ってほしい」とエールを送る。
同ツアーでは、3月25日~4月1日まで「三浦半島・自然まるごと体験」を実施。磯の生物観察や大楠山ハイキング、農業体験なども行う。