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浦賀ドック跡地で歴史イベント-黒船に乗り込んだ男「中島三郎助まつり」

浦賀中学校美術部の生徒たちが描いた「中島三郎助」の巨大肖像画

浦賀中学校美術部の生徒たちが描いた「中島三郎助」の巨大肖像画

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 浦賀の住友重機・浦賀工場跡地(横須賀市浦賀4)で1月29日、幕末に黒船に乗り込んで交渉役を務めた浦賀奉行所与力・中島三郎助をしのぶイベント「中島三郎助まつり」が開催される。今年で5回目。

イベント会場は、旧浦賀ドックの機関工場

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 同イベント会場は、普段は入ることのできない旧浦賀ドックの機関工場。歴史遺産のレンガドックなども見学できる。工場内では、中島三郎助や浦賀の歴史パネル展示、当時をしのぶ創作料理「黒船シチュー」などの飲食ブース、カントリーダンスなどのステージショー、ダーツ大会、フリーマーケットなども展開される。

 幕末に浦賀奉行所与力だった中島三郎助は、ペリー来航時に日本人として最初に黒船に乗り込み、幕府の交渉役を務めた。その後、日本初の洋式軍艦「鳳凰丸(ほうおうまる)」建造の中心人物として活躍。

 明治2(1879)年、函館五稜郭で新政府軍との戦いに参加し、息子2人とともに戦死。明治24(1891)年、旧船番所裏手の愛宕山に中島三郎助招魂碑が建てられ、浦賀に造船所を建設することを戦友・荒井郁之助らが提唱。明治30(1897)年、「浦賀船渠株式会社」が設立され、住友重機浦賀工場の前身となった。

 「中島三郎助と遊ぶ会」の三浦一幸さんは、「浦賀生まれの三郎助をしのんで、誕生月の1月に毎年開催しているイベント」とし、「浦賀にとっては欠かせない歴史的人物を語り伝えてもらえたら」と話す。

 開催時間は10時~15時。問い合わせは浦賀観光協会(TEL 046-841-4155)まで。

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