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造船所跡地で復興支援ジャズライブ-浦賀・レンガドック活用イベント

産業遺産「浦賀ドック」跡地で、復興支援ジャズライブ。広大な造船工場内にジャズの音色が響き渡った

産業遺産「浦賀ドック」跡地で、復興支援ジャズライブ。広大な造船工場内にジャズの音色が響き渡った

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 造船所があった「浦賀ドック」跡地(横須賀市浦賀4)で5月14日、被災地の復興支援ジャズライブが行われ、70年以上の歴史を持つレトロな造船工場内に約500人の観客が集まりにぎわった。「咸臨丸フェスティバル」の一環で、産業遺産のレンガドック活用イベント。

ジャズライブ会場は、70年以上の歴史を持つ広大な造船施設

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 同ライブには、「外山喜雄とデキシーセインツ」が出演。「聖者の行進」「ハロードーリー」ほか十数曲の名曲ジャズを演奏。ステージ最後には、募金箱を持ったスタッフとともに楽器演奏のメンバー全員が会場内を練り歩き、観客から義援金を募った。

 バンドリーダーの外山喜雄さんは「造船所跡地での演奏は初めて。古い建物だが天井がとても高くて広大なスペースがあり、音の響きも良好。演奏していて気持ち良かった」と話す。

 「浦賀ドック」は旧住友重機・浦賀工場の通称で、2003年に閉鎖。高さ約30メートルのガントリークレーンが空を覆い、帆船日本丸をはじめ、青函連絡船・大型タンカー・自動車運搬船・護衛艦など数々の艦船が建造された。現在も、明治期のドライドック、大正・昭和期の建物郡などが数多く残る。第1号ドックは、世界に4カ所しか現存していない「レンガ積みドライドック」といわれ、貴重な産業遺産とされる。

 浦賀造船所の歴史は古く、安政元(1854)年に日本初の洋式軍艦「鳳凰丸」が建造され、太平洋横断した「咸臨丸」の整備も行われたことから、毎年5月に「咸臨丸フェスティバル」が開催され浦賀の風物詩となっている。14日に開催された同フェスには、約3万人が来場した。

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