横須賀の人気観光スポット「軍港めぐり」に11月上旬、新人女性案内人・若杉香織さんがデビューし、長身で制服姿が似合う若杉さんがアナウンスする「宝塚ジェンヌ」ばりの軍港ガイドが話題を呼んでいる。
軍港めぐりでは、米空母「ジョージワシントン」も間近で見学できる
同クルーズの女性案内人は2人目。若杉さんは今年6月、同航路を運営するトライアングル(横須賀市小川町)に入社。半年間の研修期間を経て、案内人としてデビューした。軍港めぐりは、横須賀本港に停泊する日米艦船を間近に見学できる国内唯一の航路。
横須賀生まれの若杉さんは「地元では見慣れた軍港風景だと思っていましたが、実際に海に出てみると入港する船が毎日変わるなど今まで知らなかった新鮮な体験をしています」といい、「船のロープの結び方も覚え、力仕事にも慣れました」とほほ笑む。
26歳になる若杉さんは元バスガイド。音楽好きで、18歳から横須賀・横浜のクラブシーンでレゲエ歌手としても活躍。今年3月の東日本大震災以降、観光バスの仕事が激減したことから、軍港ガイドに転職した。観光客からは「若杉さんの風貌や話し方は宝塚ジェンヌに似ている」との評判も。
「人前で話したり歌うことが大好き。でも船の仕事は初体験だったので、艦船ブックや先輩ガイドの話を聞きながら毎日必死に勉強中」といい、「観光客だけでなく、現役海上自衛官・OBなどプロの人たちも乗船するので緊張します」と頬を染める。
同クルースでは、米空母「ジョージワシントン」や海自新型ヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」、潜水艦など横須賀でしか見ることができない艦船も見学でき、リピーター客も多い。艦船ガイドをしていると女性客などから質問も受け、「それをヒントに女性や若い人にも分かりやすい説明を心掛けている」(若杉さん)という。
若杉さんは「お客様から歓声が上がったり反応がうれしい」といい、「皆さんに興味を持ってもらえ、新鮮な発見や驚きを提供できるようなガイドを目指しています」と意気込みを語る。「船上パーティーなどで、チャンスがあれば歌も披露したい」とも。
同クルーズは、11時、12時、13時、14時の1日4便運航。料金は1,200円。12月31日には、「カウントダウンクルーズ」も開催予定。詳細はホームページで確認できる。