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横須賀・諏訪神社で「酉の市」-商売繁盛の手拍子、深夜までにぎわう

「縁起熊手」を買い求める人たちでにぎわい、三本締めの手拍子が境内に響いた

「縁起熊手」を買い求める人たちでにぎわい、三本締めの手拍子が境内に響いた

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 横須賀中央の諏訪神社(横須賀市若松町3)境内にある大鷲(おおとり)神社で11月26日、毎年恒例の「酉(とり)の市」が開かれ、商売繁盛を祈願する「縁起熊手」を買い求める大勢の人たちで深夜までにぎわった。

商売繁盛を祈願する人たちでにぎわい、深夜まで長い行列が続いた

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 境内には、飾り熊手やダルマを売る露店が立ち並び、三本締めの手拍子の音が1日中響き渡った。参拝に訪れる人たちの長い行列が、参道の外まで続いた。

 大鷲神社は、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」をまつり、武運長久・開運・商売繁盛の神様として信仰される。おかめや招福の縁起物を飾った「縁起熊手」は、「福をかき込む」「鷲づかみにする」などに由来する。

 横須賀の諏訪神社は、社記に「天正元(1573)年、信濃国諏訪明神(現・諏訪大社)の御分霊を勧請す」と伝わり、鎌倉時代から続く由緒ある神社。現在の社殿は大正12(1923)年に造営された。今年の酉の市は、11月2日(一の酉)、14日(ニの酉)と続き、26日(三の酉)が最終日。

 威勢のよい声で熊手を売る市内露天商の高橋さんは「うちは101年続く老舗露天商。毎年熊手を買いに来るお得意さんのために、熊手に付ける名札も事前に用意している」という。縁起熊手を買った工務店経営者は「震災の影響で受注が減ってたいへんな年だったが何とか頑張っている。来年はよい年になれば」と振り返る。

 同神社の小池千頴(ちかい)宮司は「今年は東日本大震災が起こるなど不安なことが多かったせいか、真剣な表情で祈る人たちの姿が多かった。縁起物を飾って少しでも明るい気持になってもらえたら」と話す。

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