ゴールデンウィーク初日の4月29日、横須賀・走水海岸の「潮干狩り」に2千人を超える観光客が集まった。駐車場には早朝6時から車が並び、昼前には長蛇の列ができた。
当日は関東各地からの家族連れが多く、砂浜でバーベキューする姿も見られた。埼玉県から来た女性グループは「田舎らしさが残っていて、ほっとする。海の風景を楽しみながらアサリを掘った」と話す。東京都墨田区に住む家族連れは「東京湾アクアラインが渋滞していたので、千葉へ向かう予定を方向転換して走水へ来た。横横道路全線開通で便利になった」という声も。
走水海岸は、遠浅の海と広い砂浜が特徴で波も穏やか。高級のりの産地としても知られ、名水の湧き出る豊かな海で育った天然アサリのほか、ミルガイ、アカニシ、サザエなどが採れる。横須賀市東部漁協・走水大津支所は「潮干狩りは毎日出来るものではなく、『潮周り』というのがあり、大潮のときに一般的には潮干狩りができる。干潮時間の前後2時間が適している」という。走水の潮干狩りは3月下旬~7月まで。
同漁協・潮干狩り担当の鈴木好行さんは、漁師になって3年目の20歳。鈴木さんは「きのうから潮干狩り専用電話が鳴りっぱなし。平日の10倍の人出でにぎわった。次回は潮周りの関係で5月8日から楽しめる」と話す。
入場料は大人=1,200円、子ども=600円。潮干狩りの道具貸し出しは無料。開催日などの詳細はサイトで確認できる。