横須賀中央の大型ショッピングセンター「横須賀モアーズシティ」(横須賀市若松町2)に3月1日、電気自動車(EV)用の充電スタンドが設置され、無料充電サービスが始まった。同市内のショッピングセンターでは初めて。
充電設備は、モアーズ駐車場11階に2台設置。機種はEV・PHV(プラグインハイブリッド車)両用の普通充電スタンド(200V・倍速)。駐車場の入口などに「EV STATION」と記された緑色の案内パネルも掲示され、同店を車で訪れる利用者の注目を集めている。
利用する際には、充電器に記載された電話番号に連絡して暗証番号を教えてもらい、番号を入力することで1時間無料で利用できる。駐車料金は1時間400円。2,000円以上の買い物で2時間無料に。利用時間は9時~翌1時まで。
充電スタンドの設置費用は、1台約60万円と別途工事費が掛かるが、国と市の補助金制度を利用して設置した。同市内にある日産追浜工場では、世界初の量産型EV「リーフ」の生産が始まっており、同市では充電設備の拡大に力を入れている。
リーフの最大走行距離はフル充電で約200キロだが、エアコンなどを利用すると実用的な走行距離は150キロ程度とされる。同車に標準装備されるナビゲーションには、走行中に充電設備の場所などが常に表示されるという。
モアーズ店長の小山日出夫さんは「日産リーフの発売やエコ意識の高まりを背景に横須賀市と協力して設置したもの。電気自動車の普及に協力したい」と話す。「ショッピングや食事などの合間に気軽にEVステーションを利用してもらえたら」とも。