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横須賀「さいか屋大通り館」跡地に複合商業施設-大手ハウスメーカーが進出

今年5月に閉館した「さいか屋横須賀店・大通り館」の跡地に、大手ハウスメーカー「一条工務店」の進出が決まった

今年5月に閉館した「さいか屋横須賀店・大通り館」の跡地に、大手ハウスメーカー「一条工務店」の進出が決まった

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 今年5月に閉館した「さいか屋横須賀店・大通り館」(横須賀市大滝町1)の跡地に、大手ハウスメーカー「一条工務店」(東京都江東区)が進出し、商業施設と分譲マンションを組み合わせた複合ビルを建設することが決まった。12月17日、一条工務店が発表した。

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 一条工務店は、旧大通り館の建物(地上9階・地下3階)と土地(2,547平方メート)を取得。来年春から建物解体工事に着手し、免震構造を採用した複合商業施設を建設する予定。規模などの詳細は未定。

 同社は全国320拠点・11工場を持ち、免震システムの技術開発で実績を持つ大手ハウスメーカー。1978年創業で住宅販売戸数は業界7位、売上高は2,106億円。免震住宅部門では受注1位となり、国内シェアの81%を占める。同社が建築した「東京大学弥生講堂一条ホール」は、2002年日本建築学会作品選奨を受賞している。

 同社免震マンション事業部の三浦悟さんは「当社のマンション事業はスタートしてまもないが、駅近くの複合施設という当社コンセプトに合う立地と条件で取得が決まった」とし、「横須賀の中心地という好立地を生かしたプロジェクトを進めたい」と話す。

 吉田雄人・横須賀市長は「さいか屋大通り館が閉鎖したときは、さびしい、残念という気持とともに市街地の火が消えていくことに危機感を抱いていた」といい、「年末も押し詰まったこの時期にハウスメーカー大手の進出が決まり、明るい気持で年を越すことができる。民間と連携しながら中心市街地の活性化に力を入れる」とコメントしている。

 同地は横須賀の中心商業エリア。隣接する大滝町2丁目地区でも今年11月、老朽化したテナント施設の再開発事業が動き出し、京急電鉄・大和ハウスの参加により38階建て高層マンションを含む複合商業施設の建設も始まる。両計画の相乗効果により、市街地の活性化が期待される。

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