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台風で桟橋に被害、猿島航路が欠航-10月上旬に再開の見通し

島から2キロ離れた大津漁港に漂着した猿島の浮桟橋(写真提供=横須賀市)

島から2キロ離れた大津漁港に漂着した猿島の浮桟橋(写真提供=横須賀市)

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 東京湾の無人島「猿島」(横須賀市)の桟橋が台風12号による高波で破損し、25日から猿島航路の欠航が続いており、運航再開へ向けての準備が現在進められている。同航路の運航会社「トライアングル」は関係機関と協議のうえ、10月7日まで全便欠航すると決定。桟橋を位置変更するなど対応策を準備中で、安全対策工事を実施した後、8日以降にも航路が再開される見通し。

台風で浮桟橋が流出し、穴が開いた状態になった猿島桟橋

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 台風12号が関東地方に接近した24日夜から25日早朝にかけて、猿島周辺海域には強風が吹き荒れ、高さ2メートル前後の高波の影響で破損したとみられる。被害を受けたのは、桟橋先端にある乗客が乗り降りする場所で浮橋構造のフロート部分で、破損して流出した。

 25日朝、南西に2キロ離れた大津漁港で、約4メートル四方のフロート部分が漂着しているのを市職員が発見した。フロートを引き上げた同市港湾部では、「特殊なパーツで修理可能か新しく作り直すか製造業者と検討中で、しばらく時間がかかる」という。 

 同桟橋は昨年5月から使用されており、旧い桟橋が老朽化したため約3億円かけて同市が整備したもの。着船部は30メートルの長さがあり、先端には潮の干満に合わせて常に船の乗降口と同じ高さに上下する「浮桟橋構造」部分とコンクリート構造を組み合わせた珍しいハイブリッド構造になっている。フロート部分は、アルミ・ステンレス・発泡スチロールと軽量化のため複合素材が使用されている。

 破損したフロートは桟橋の右側面に設置されていたもので、左側面にはコンクリート製の階段があり無傷で使用可能という。トライアングルでは、「左側部分を桟橋として使用できるよう対策工事や乗り降り実験など必要な安全確認を実施したうえで、早期復旧を図りたい」との意向で、関東運輸局に桟橋使用変更の申請手続きなどの準備を始めている。

「秋の行楽シーズンを迎えており、急ピッチで作業を進めている。10月8日頃には航路再開を目指したい」(同社担当者)と話している。

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