横須賀商工会議所、ヤフーと連携事業-「ヨコスカ・テイキング・オフ!」始動

インターネットを活用した地域連携プロジェクト「ヨコスカ・テイキング・オフ!」説明会の様子

インターネットを活用した地域連携プロジェクト「ヨコスカ・テイキング・オフ!」説明会の様子

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 横須賀商工会議所(横須賀市平成町)はヤフー(東京都港区)と連携し7月より、ネットショップなどのインターネットサービスを活用して横須賀の中小企業を支援する地域連携プロジェクト「ヨコスカ・テイキング・オフ!」を開始した。ヤフーと商工会議所が連携して地域活性化のプロジェクトを展開するのは全国初の試み。

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 同プロジェクトでは、ウェブ活用セミナーなどに積極的に参加している市内8事業者「地場エイト」を選定し、専門家集団と協力してネットショップなどの成功事例を作るのが目的。限定セミナーや専門家による個別支援メニューを用意し、6カ月の期間限定で実施する。

 6月にヒアリング調査、7月~12月に個別支援メニューを実施予定。ITコーデイネーター・中小企業診断士・税理士などの国家資格を持つ専門家がコラボしてヒアリング・経営分析を行い、経営課題を明確にしたうえで支援計画書を作成する。

 成功のための「KGI(key goal indicator=重要目標達成指標 )」、「KPI(key performance iindicator=重要業績評価指標)」を事業者ごとに設定。「ネット広告の使い方」「ブログ・ツイッター利用法」などのトレーニングや各種サービスを実施。ネットショップの来店率アップ、購入率アップ、顧客数アップ、在庫数減などの個別目標を12月までに達成することを目指している。

 参加事業者は、主婦が起業したケーキショップ「横須賀シフォン」、業務用ユニホームのネット販売を行う「東光商事」、高級杖のネット専門販売「パナテック」、家具の修理からオーダーメイドまで神奈川県産木材使う「佐久間建具店」、横須賀産小麦のパン・海軍カレーパンなど80種類を手作りするパン工房「カフェ・ド・クルー」、自家製水ギョーザなどの通販を行う中華料理店「上海亭」、創業82年で地域に密着した「西村葬儀社」、布団のネット販売「ほてい屋」の8社。

 ヤフー事業統括戦略本部の小澤富士男さんは「ヤフーが持つネットショップ運営・検索連動型広告などのノウハウを提供し、商工会議所と連動した地域活性化の成功モデルを作る」とし、「IT活用に熱心な横須賀での取り組みをモデルケースとし、今後は全国展開も考えている。新規需要の開拓につながれば」と話す。

 同会議所情報企画課の工藤幸久さんは「ネット最大手ヤフーと商工会議所が持つ機能を合体させる試み」とし、ネットを活用した個店・中小企業を支援する新しい仕組みをパッケージ化し、「会員企業へ提供する新サービス・メニューを確立したい」と期待を込める。

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