横須賀美術館(横須賀市鴨居4)が作成したオリジナルマップ「美術館まで歩いちゃおう!ウオーキングマップ」が好評で、周辺を散策する観光客やウオーキング愛好家の間で話題を呼んでいる。同マップは、京急・馬堀海岸駅から走水、横須賀美術館までの散策コースをイラストで説明したもので、テレビ・雑誌でも人気の「走水パワースポット」なども紹介している。
同美樹館への交通手段は、通常はバスや車での利用が多いが、近年はウオーキング愛好者も増加していることから、美術館まで「歩いても楽しめる散策コース」を提案したもの。
散策コースは、馬堀海岸駅から海沿いにある防波堤の「うみかぜ画廊」、明治期に作られた「走水隧道(ずいどう)」、レンガ造りの貯水池がある走水水源地、富士山と東京湾が一望できるビュースポット、水琴窟(すいきんくつ)、走水神社を経て、美術館まで徒歩約45分のコース。
ウオーキングマップは今年4月、美術館スタッフが手作りしたもの。A3サイズ・モノクロ印刷で、増刷を重ねて1万部以上発行した。スタッフが実際に道を歩いて風景などをスケッチし、地理や歴史に詳しい職員が見どころや由来などの説明を付け加えた。同マップは、馬堀海岸駅・走水神社・同美術館に設置されるほか、同館ホームページにも掲載している。
同館運営課の遠藤創太郎さんは「ウオーキングマップは美術館利用者だけでなく、パワースポットとして話題の走水神社を来訪する観光客にも利用されるようになった」といい、「途中にある歴史スポットを楽しみながら、気軽に美術館へ足を運んでもらえたら」と話す。